本日は先日収穫したエゴマの水洗いを行います。
収穫したエゴマの実には泥やホコリが付着しているので水洗いで落とすのです。
しかし、エゴマの洗浄は時間との勝負になります。
理由は、「水に浸かる時間が長くなると殻がふやけてしまい破れやすくなる」からです。
エゴマ実の水洗い開始
そのため、洗浄する日は日程を合わせて総出で行います。
外で行うので天候にも左右されます。
昔ながらの道具を使い水洗い開始
えごまの水洗いには色々な道具が必要です。
唐箕(とうみ)や網、ザル、桶など、年季の入った道具をエゴマ・レディースの皆さんはそれぞれ家から持ちよります。
役割分担して効率的に作業を行う
毎年の作業なので皆さん慣れたものです。
軽い感じの割りふりを行い、各自で役割を決めていきます。
水洗いの役割分担が決まり、えごまの水洗い作業が始まります。
作業前の準備
作業を開始する前に桶に水を溜めていきます。
数が多いので溜めるのにも時間がかかります。
水洗いに場所を提供してくれたお宅は井戸水を使って水洗いします。
飛騨地方のえごまの水洗いは秋から冬にかけての寒い時期なので水が冷たくて大変なのですが、井戸水は水道水に比べ水温が高いので作業するにも助かります。
水洗い時の秘密兵器
水洗い用の樽を移動するのにタイヤ付の台がとても役立ちます。
水を入れた桶はかなりの重量になります。
えごまを数回洗うと水が汚れるので、都度水を入れ替えなければいけません。
そんな時、水場から桶を移動するのにタイヤ付きの台が大活躍するのです。
作業開始:ゴミの除去
まず、水洗い前にもう一度目の細かいフルイをかけて葉や枝などのゴミを除きます。
エゴマは油を多く含んでいる事もあり水に浮かびます。
水洗いで落とすゴミは泥や土などの水より重い汚れとなります。
小分けにしたエゴマをそれぞれ水洗い用のタライに入れていきます。
水洗い作業
桶にエゴマを適量(1~1.5キロほど)入れて、水の中で洗います。
手でやさしくエゴマをこすり汚れを落とします。
タライの底に小石や泥などの重いゴミが沈みます。水洗い作業は3回行います。
水洗い後に水切り
3回水洗いしたエゴマをザルに上げて水きりします。
どんどん洗い終わるエゴマ達、綺麗な黒粒です。
ここでも活躍するのは洗濯機です。ひっそりと出番をまっています。
脱水機能だけを使用するエゴマ専用機です。
エゴマの水洗いの必須道具:脱水機
洗い終わったエゴマをネットに入れて脱水にかけます。
脱水機で脱水しないと水が切れにくいため品質劣化の原因になります。
脱水が終わったらオケに入れていきます。このまま天日干しする場合もありますが、今回は乾燥機にかけるため移動します。
この後、洗い終わったエゴマを乗せた軽トラは乾燥機がある場所に移動していきました。
乾燥後には、私から見ると一番大変な「選別」があります。
作業後のお楽しみ
えごまは、昔ながらの手法を使って栽培から収穫、選別まで行って初めて商品となります。でも、この手間をエゴマ・レディースの皆さんは当然のことだと言います。安心で質の良いエゴマをお届けするエゴマ愛を感じるのでした。
作業後に用意されたお菓子や果物、大変な中にもふれあいがあります。