今年収穫の飛騨えごま、初搾りです。

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岐阜県飛騨地方は高低差があるのでえごまの収穫時期に場所によってかなり違います。

高根(野麦)地域は早生で飛騨の中では種まきも早く、刈り取りも早く行います。

今年は暑い日が10月に入っても続き、えごまの収穫も例年に比べ少し遅くなるかもと思っていましたが、10月中旬から一気に寒くなり例年通りの収穫タイミングになりました。

えごまの収穫はタイミングが大事なのですが、他の農作物の収穫や行事がちょうど重なる時期でもあり大変な時期でもあります。

そんな中、2週間ほど前に高根の畑で収穫した飛騨えごまの調整が終了しました。

※調整とは:水洗い、ゴミ取りを行う事。えごま収穫の中で一番大変な部分でもあります。

少量ですが初えごまです

まだ少量ですが、とても綺麗に調整された飛騨えごまです。

水分計にて水分量を計測、ちょうど油を搾るのに最適な乾燥度合いです。

※エゴマ実の水分含有量が9%以上あると搾る量や質に影響がでるため搾れません。

水分計

早速、飛騨えごま本舗社内調理室に導入した圧搾搾り機で今年の初えごまを搾ってみました。

玉搾りとも呼ばれる昔ながらの圧搾で搾るので熱を持たない製法なのでえごまの栄養分がそのまま搾りだされてきます。

工程1:えごまを濾紙に入れます。

今回は2キロ搾ることにします。

通常だと1キロのえごまから約300ccの油が搾ることができます。

エゴマを濾紙につつむ

工程2:濾紙に包んだえごまを濾布に入れます。

栄養分を濾過して排除しすぎないよう弊社の濾過作業はこの1度だけです。

これは綺麗に調整された国内原産の飛騨えごまを使用するからこその自信でもあります。

濾布につつむ

工程3:飛騨えごまを搾り機に入れて蓋をします。

この搾り機、総重量が500キロ以上あります。圧搾でかなりの圧力をかけるのですべてが頑丈にできています。

下の写真で手に持っている蓋もかなり重いです。

すべてが重い搾り機

工程4:蓋をして準備完了

画像を見ていただくとわかると思いますが、この蓋、厚みが8.5センチあります。

分厚い蓋

工程5:圧搾開始

えごまが入った内面に圧力をかけることにより油が搾りだされてきます。

飛騨えごま油完成

搾り出した直後のえごま油は泡立っているので濁って見えます。

搾りたて飛騨えごま油

今回搾った飛騨えごまは2キロなので約20分ほどで搾り終わります。

下の画像が油を搾りだされたえごまです。ケーキのスポンジのような形をしていますがカチンカチンです。

搾り終わった飛騨えごま

飛騨 生搾りえごま油完成

時間をおいて泡が消えると綺麗な透明度のある琥珀色の飛騨えごま油の完成です。

飛騨生搾りえごま油

商品となるまでにはまだ工程がありますが、それはまた今度紹介させていただきます。

飛騨えごまは生搾りでもコクがありすごく美味しいです。

早く皆さんにお届けしたいです。

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