えごまはそのままでも食べれますが、やっぱり煎った方が香りも良くなり、味も香ばしくなります。
エゴマ・レディースさんは毎年収穫したエゴマを使っておはぎを作ります。その工程は簡単そうにみえるけどとても繊細。
岐阜県飛騨地方ではエゴマの事を「あぶらえ」と呼びます。だから作るオハギも「あぶらえおはぎ」
(1)まずは乾煎り

弱火でエゴマの色合いと香り、耳で音を聞きながら乾煎りします。

熱し過ぎはNG,火に近づけ遠ざけ、この微妙な調整は経験がなければできません。エゴマがパチパチとはじけ始め、色が変わってきたらOKです。

左が生えごま、右が煎りエゴマ、微妙な色合いの違いがわかりますか?
(2)すり鉢で擂る

煎り終わったエゴマをすり鉢で擂ります。ミルなどで粉砕する方法もありますが、香りがよく出るのはやはりすり鉢です。

馴れた手つきで擂ります。これも力の入れ加減、抜き加減があるのです。
(3)えごまの衣作り

擂りあがったエゴマに砂糖と塩を入れてオハギ用のころもを作ります。
(4)炊きあがったご飯をオハギ用に潰す

ここからは時間との勝負です。炊きあがったばかりのご飯をオハギ用に潰します。半殺しと言われるよりもっと粗い感じです。
お米の形もしっかり残りながらもっちりとした感じに仕上げます。
(5)あぶらえ衣をつける

ここからがチームワークです。ごはんを適量を手に取り俵の形に丸めます。それをあぶらえの中に落としまんべんなく衣をつけます。

どんどんオハギが出来ていきます。あぶらえの香りが部屋中に香りたまりません。

完成です。
まだ温かいオハギをパクッと一口、口の中に広がる芳醇なあぶらえの香りと、もっちりとしたお米の食感。ホントに美味しいです。
あっという間に食べてしまいました。(^_^;)
エゴマは健康に良いと最近注目されていますが、この美味しさも是非味わっていただきたいですね。