岐阜県飛騨地方にある高山市は面積が日本一大きい市です。
これは平成大合併の際に旧高山市の近隣に村や町などがすべて高山市になったためで、その大きさは東京都よりも大きいのです。高山市の端から端まで行くのに数時間かかるという規模です(^_^;)
そして、面積だけでなく、その標高差も飛びぬけています。高山市内の標高差、なんと2,700メートルです。
2.7キロという標高差は、季節の変わり目や気温の変化にダイレクトに影響します。同じ高山市内でありながら、野麦峠などの高地では旧高山市に比べ、春が遅く、冬が早いです。収穫時期が畑によって2~3週間から1ヶ月も差があるのは、この標高差のためなのです。
野麦峠に近い乗鞍岳では先日、雪が降りました。寒いです(T□T)。
前置きが長くなりましたが、旧高山市内では、来週辺りが収穫タイミングになりそうです。野麦峠の畑は今月の8日に収穫しましたので、大体予想通りですね。
えごま栽培:えごまの収穫(野麦畑)
その野麦峠で収穫した、エゴマの実はしっかり乾燥しましたので、次の段階に進みます。
前回、収穫時に昔ながらの手動唐箕(とうみ)にてゴミをより分けていますが、まだまだ取りきれていません。
そこで、今度は唐箕マシン(正式名称:クリーントーミ)を使って、エゴマの実とゴミを分けます。
上からエゴマの実を投入し、写真右にあるハンドルを回しながらエゴマの実を落とします。
様子を見ながらやるので、あまり入れすぎないように、数度に分けて作業します。
右にあるハンドルを回すと、中のフィンが回り風がでます。その中にエゴマの実を落とすことで、軽いゴミや殻などは風に飛ばされ左側に、重いエゴマの実は下に落ちる事でより分けるのです。
この唐箕(とうみ)は3ヶ所の出口があります。出口の上にあるレバーを操作する事で仕切りが動き、選別量が変わります。
フィンを回す加減で風量も変化するので、3回から4回程度は作業を繰り返します。
これで、えごまの実より軽い異物のより分けは完了です。
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