私たちの食生活の中で、リノール酸を含んだ油脂が溢れています。
ひまわり油、コーン油、紅花油、毎日使わない日はないものばかりです。
その中で、近年「炎症病」と言われる慢性性の炎症が急増しているとの報告があります。
具体的な症例としては
- アトピー性皮膚炎
- 花粉症
- 喘息などのアレルギー性疾患
- 気管支炎
- 口内炎
- 結膜炎
- 生理痛
- 肝炎
- 潰瘍性大腸炎
などがあります。
また、「ガン」や「メタボリックシンドローム」なども炎症病の一つだと定義する先生もいるようです。
これらが近年急増した事と、リノール酸の摂取量が増えた事に因果関係があると言われているのです。
リノール酸は体内に入るとアラキドン酸という脂肪酸に変化します。
その一部が炎症を起こす物質のトロンボキサンやロイコトリエン、プロスタグランジンなどの変わります。
そのため、体内のリノール酸が過剰になると、皮膚や気管支など、身体のいたるところで必要以上の炎症が発症すると言われているのです。
今現在の食生活の中で、リノール酸を含む油脂を全くとらないのは不可能です。逆に摂らないというのも問題があります。
大切なのはリノール酸を含む「オメガ6(n-6系)」と「オメガ3(n-3系)」の摂取バランスを意識する事なのです。