飛騨地方では昔からエゴマを「あぶらえ」と呼び、常用食として栽培されてきました。
飛騨は乗鞍に程近い高地で寒冷地という土地です。その厳しい土地で古来より栽培されているエゴマはその生命を維持するため、内部に成分を閉じ込めるように強く育ちました。しかし、栽培自体は比較的簡単ですが、粒が小さくその選別なども含め、収穫には大変な手間がかかるため、飛騨では販売用と言うより、自家用にと作る農家が増え、近年ではその収穫量も減っていました。
そのまま食べる分をのぞいて、絞って油にしますが、その量は約3割程度(10キロのえごまで約300ml)しか摂れません。
これは「圧搾法」という昔ながらの搾油方法で油を絞っているため、どうしても残りカスにも油が残ってしまうのです。純国産で特に飛騨地方原産となるとどうしてもその単価が高くなってしまうのはこういった理由からなのです。
また、油にすると酸化するスピードも高くなるため、開封後はできるだけ早く食べきる事が大切です。
飛騨えごま本舗では、飛騨えごま油と同時に、飛騨えごま実を取り扱っています。
飛騨えごま実(生実)は、その殻に中身を守られているので、油に比べて酸化がしにくいです。
召し上がり方は、生実の場合は厚手の鍋やフライパンを使って、弱火で煎ります。
α-リノレン酸は熱に弱いですが、約180度の温度で短時間加熱の場合は、ほとんど成分に影響がないと研究報告がされています。
えごま(あぶらえ)はやはり、煎ると香ばしい匂いと味にコクがでるので、食べるなら煎るのがオススメです。煎った粒のままでもよし、すり鉢やミルで粉にするもよし、使い方はお好み次第です。
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