えごまの品種と種類

エゴマ新品種-飛系アルプス1号
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えごまは種皮の色によって大きく分けて2種類に分類されます。

「黒種」:黒ダネ、黒エゴマ
「白種」:白ダネ、白エゴマ

白種は灰白色をしています。
黒種は褐色をしていて、さらに「黒褐色」と「赤褐色」に分けられます。
日本では黒褐色が多いが、韓国のえごまは赤褐色が多く、それぞれ、各地で伝承されてきた在来種で地域によって、色も薄いものから濃いもの、成分なども微妙に違います。

白種は収穫量は多いが、種皮が厚く、黒種に比べ含油量に劣ります。

エゴマ新品種「飛系アルプス1号」

日本で栽培されるのは在来品種ばかりで、近代育種で育成されたエゴマ品種は今までありませんでした。

交配がしやすい事から、様々な品種が混ざり、在来品種としてそれぞれの地域に適応したものが栽培されていました。

しかし、岐阜県飛騨市で日本で初となるエゴマ新品種が開発され、「飛系アルプス1号」と命名された新品種は飛騨地方という高地で、栽培方法も統一され、現在収穫量を増やす研究などもされています。

エゴマ新品種-飛系アルプス1号

えごま自体は、「日照りゴマ、雨アブラ(えごま)」といわれ、山間地や湿気の多い場所、土地がやせた場所などでも育ちます。
また、イノシシやシカなどが嫌う臭いを出すことから、食害が少ない作物としても優れた面があります。

今、えごまが再認識されています。

昔からエゴマは「あぶらえ」(岐阜)、「じゅうねん」(東北)、「えぐさ、いくさ」(長野)などと呼ばれ、大切な脂肪の供給源として、日常的に利用されていましたが、近年は栽培している農家が減っている現状があります。

しかし、認知症予防に効果があるといわれる、必須脂肪酸「α-リノレン酸」が60%以上も含有している事がわかり、えごまが再認識されているのです。

高齢社会の日本にはとても必要なものなので、収穫量を増やし、多くの皆さんがご利用いただけるようになるといいですね。

 

 

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