えごま栽培標高とαリノレン酸含有率

えごま栽培標高とαリノレン酸含有率
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ひとくちに「えごま」と言っても、その質はピンキリなのを知ってますか?

「えごま」は岐阜県飛騨地方では「あぶらえ」と呼ばれ、昔から親しまれた欠かせない食材の一つです。そんな飛騨では現在のようなブームになる前から、あぶらえの栄養分に着目し、研究や調査が行われています。

その成果の一つが、日本で初めて農水省に登録されたエゴマの新品種「飛系アルプス1号」です。飛騨地域全域から収集したエゴマの在来種約70種類の中から、他県産や中国産と比較して、機能性成分を多く含む系統を選抜して出来たスーパーエゴマです。

このように、えごまは全国各地の土地で育ち、受け継がれてきた在来種で、自家受精だけでなく他家受精もするため、同じ品種でも特性が一様ではなく、その土地毎で成分比率も違いがあるのです。

そして飛騨地域のエゴマと他地域のエゴマとの違いが何かを調べる中で大きな地域的な違いが分かってきました。

えごま栽培には厳しい環境が適している!?

優れたエゴマを見つけるために行われた調査結果のひとつに「えごま栽培標高とα―リノレン酸含有率の関係」というものがあります。

えごま栽培標高とαリノレン酸含有率

その内容は、高い標高地で栽培されたエゴマは低標高で栽培されたエゴマよりα-リノレン酸含有率が多いというものです。選抜品種での調査ですが、その含有量の差は驚くべきものがあります。

野麦峠で有名な野麦で栽培されたエゴマですが、その標高は1,332mです。

参照ページ:えごま栽培:日本一高い場所にあるえごま畑

野麦標高

高地寒冷地という厳しい土地柄で育つ過程で、えごまが生き残るためにその養分を実の中にギュッと詰め込んだのだと思います。

野麦峠

栄養分がたっぷり詰まった飛騨えごまは、実のままで完全食として食べる、低温圧搾の搾りたてのえごま油として食べて欲しいです。

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